お祈りの手引書

 

 お祈りの効果

 
礼拝により、人間は本来の自分たちの立場に気付くことができます。つまり、人間は至高のアッラーのしもべであり、彼に支配されている存在だということです。現世における様々なことがらがそれを私たちに忘れさせ、来世との関係を忘れさせたとき、 お祈りは、わたしたちがアッラーのしもべであり、支配されている存在だということを思い出させてくれるのです。


礼拝は、人間の心の中に、「私たちに援助し、恵みを与えてくれる者はアッラー以外にいない。」ということをしっかりと植え付けてくれます。表向き、わたしたちは、現世において多くの執り成しや、原因を目にすることができますが、じつはそれらすべて、アッラーがわれわれのために用意してくださったものなのです。


私たちはこの真実を忘れたり、現世の目に見える原因だけに気をとられてしまうことがあります。そんなとき、お祈りは、私たちに原因をおつくりになられるのはアッラーだけであり、そのアッラーは援助者、恵みをあたえてくれるおかたであり、役に立たせ、害を成させるおかたであり、生かせ、死なすおかたである、ということを思い出させてくれるのです。


それから人間は、礼拝から、犯してしまった罪のタウバ(悔悟)のためのひと時を得ます。人間は昼も夜も罪を犯す危険にさらされており、時に、罪を犯したという自覚をもち、時に無自覚でいるのです。


そんなとき、少なくとも1日5回繰り返される礼拝はその罪をわたしたちから取り除く役目をしてくれるのです。
そして礼拝はアッラーを信仰するための絶え間なく与えられる栄養のようなものです。人間は現世でのいろいろな仕事やシャイターンからの囁きにより、アッラーへの信仰を忘れそうになることが多々あります。それはあたかも、水を与えられない植物がしおれ、しだいに枯れていき、しまいには燃やされるための薪などになるようなことなのです。しかしながら、もしもムスリムが礼拝を続けていれば、それが彼の信仰心への栄養となり、現世におこる様々な出来事は人間の信仰心を弱らせることも、滅ぼしてしまうこともなくなるでしょう。

 

 

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