東京モスク・金曜礼拝のホトゥバ

 

 

 
FRIDAY KHUTBA OF TOKYO CAMII
2004年11月05日
テーマ:みいつの夜

親愛なるムスリムの皆様。
私たちは、慈悲とお赦しの月であるラマダーン月の、最後の日々を迎える悲しみを味わうと共に、1000の月よりも優る、みいつの夜を迎える喜びの中にいます。ご存知のように、11月9日火曜日から10日水曜日にかけての夜は、みいつの夜にあたります。みいつの夜は、人の歴史において最も重要な出来事が起こった、特別な夜です。なぜなら、人間の視野を明るく照らす、聖なる書クルアーンが下された夜であるからです。みいつの夜について、アッラーは次のように仰せられておられます。

「本当にわれは、みいつの夜に、この(クルアーン)を下した。
みいつの夜が何であるかを、あなたに理解させるものは何か。
みいつの夜は、千月よりも優る。
(その夜)天使たちと聖霊は、主の許しのもとに、凡ての神命を齎して下る。
暁の明けるまで、(それは)平安である。」
(みいつ章第1〜5節)

親愛なるムスリムの皆様。
みいつの夜を正しく理解し、正しい形でその価値を把握する為には、クルアーンの比類なきメッセージを理解することが必要となります。ですから、みいつの夜は、クルアーンを学び、アッラーの使徒(彼の上に平安あれ)を知り、あらゆる悪事を放棄する為の機会だと捉えることが出来ます。なぜなら人々に、現世と来世における幸福をもたらそうとする比類なき書が、クルアーンであるからです。

クルアーンがもたらす原則、道理には、光が、寛容が、友情が、そして友好関係があります。クルアーンは、人々の間に愛情をもたらし、多くの道徳的、社会的問題の公正な解決の為の光をもたらし、人々に、発展のための道を示しつつ、彼らを将来の為に備えさせる為の神聖な基準を含んでいる書物です。クルアーンのこの特性は、クルアーンの以下の章句で明らかにされています。

「本当にこのクルアーンは、正しい(道への)導きであり、また善い行いをする信者への吉報である。かれらには偉大な報奨が授けられる。」(夜の旅章第9節)

「われが(段階を追って)クルアーンで下したものは、信者にとっては(精神的な)癒しであり慈悲である。だが不義の徒にとっては只損失の種である。」(夜の旅章第82節)

ムスリムの皆様。
魂の段階における無数の素晴らしい出来事、無限の報奨が与えられるこの夜に、私たちは過去を振り返り、良い行いがあればさらにそれを努め、悪い行いがあればそれを放棄し、心の穢れを清めなければなりません。この夜、偉大なるアッラーが私たちに、知識、理解できる力、そしてイフラースを与えてくださるよう、また、真実を見つけた後で私たちの心が迷わされることのないよう、お赦しをいただけるよう、祈りましょう。困難さの中にある人々に笑顔が訪れること、涙のうちに生きる人々が救われる為に、自分たちが何が出来るのかを考えましょう。私たちが愛する預言者ムハンマド(彼の上に平安あれ)や、徳を信じ、アッラーからのみ報奨を望みながらこの夜を生きる人々の過去の罪が許される、という吉報も伝えられています。

本日のフトバを、預言者ムハンマド(彼の上に平安あれ)が、信者たちの母聖アイーシャに、この夜に行なうべきものとして推奨されたドゥアーで締めくくります。「アッラーよ、あなたは赦されるお方。お赦しを好まれるお方であられます。私をも、どうかお赦し下さい。」

 

 

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