東京モスク・金曜礼拝のホトゥバ

 

 

 
FRIDAY KHUTBA OF TOKYO CAMII
2004年10月15日
テーマ:ラマダーン月の徳

全てを無から創造された偉大なアッラーは、被造物それぞれに、異なる段階の価値を与えられました。そう、私たちは今日、他の月々よりも高い価値を持つ、聖なるラマダーンを迎えました。本日のフトバでは、この月の徳、美点をまとめてみましょう。ラマダーンは重要な月です。なぜならそれはクルアーンの月であり、素晴らしき善行の月であるからです。

ラマダーン月の、断食明けの食事の喜び、断食前の食事の夢うつつの気分、貧者が気にかけられること、タラーウィーの礼拝が行なわれること、クルアーン、イティカーフ(ラマダーン月の最後の10日間などにおいてモスクなどに寝泊りして継続的に崇拝行為を行なうこと)、これらは、他の月には味わうことの出来ない喜びです。

一方で、クルアーンの啓示が始まった月であり、「千の月よりもなお尊い」みいつの夜が含まれていることは、この月の精神的な意味での価値を、さらに高めるものとなります。「ラマダーンの月こそは、人類の導きとして、また導きと(正邪の)識別の明証としてクルアーンが下された月である。」(雌牛章第185節)

とアッラーは仰せられておられるのです。ラマダーン月は、人間の修養に適した月です。これは様々な形で可能となります。タラーウィーの礼拝は、アッラーに対して、さらに頭を低く下げておくことを教えます。フィトルのサダカは、人に対して気前よくあること、与えるということを学ばせます。斎戒は、忍耐や、自我の欲望を制御すること、空腹で困窮した人々の状態を、身をもって知ることを学ばせます。そしてこれらの修養が実践される際には、信者たちは皆それに参加することになります。

そこに醸し出される精神的雰囲気について、預言者ムハンマド(彼の上に平安あれ)は次のようにおっしゃられておられます。「ラマダーン月が始まると、天国の扉が開きます。地獄の扉は閉じられ、シャイターンは鎖につながれるのです。」だからこの月は、正しい行いをしようと思う人にとっても、罪から身を守ろうと望む人にとっても、適した状態にあるのです。

特に善行は、この月においてさらに増やされます。「ラマダーン月に行なわれる一つの唱念は、他の月に行なわれる千の唱念よりも尊い」と、預言者ムハンマド(彼の上に平安あれ)とおっしゃられておられます。さらにこの月において、崇高なるアッラーは、しもべたちの赦しのために、重要な二つの根拠を示されておられます。これらをも、預言者ムハンマド(彼の上に平安あれ)のお言葉から学びましょう。

「誰であれ、信仰し、善行をアッラーから望みつつタラーウィーの礼拝を行なうなら、過去の罪が赦されるでしょう。」「誰であれ、アッラーに望みをかけてラマダーンの斎戒を行なうなら、過去の罪は赦されるでしょう。」

親愛なるムスリムの皆様。
ラマダーン月の尊さを、理解するよう努めましょう。ラマダーン月から、より恩恵を受けられるよう努めましょう。それによって過去を振り返り、不注意さ、悪やハラームから遠ざかるようにしましょう。私たちのよい振る舞いやイバーダにいって、アッラーのご満悦を得られるように努めましょう。クルアーンの月に、クルアーンと強固に結びつき、それを人生の指針としましょう。

崇高なるアッラーに、ラマダーン月が全イスラーム世界に善をもたらすこと、そしてあらゆる人々に、教えへの導きと平和をもたらすことをお祈りいたします。

 

 

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