東京モスク・金曜礼拝のホトゥバ

 

 

 
FRIDAY KHUTBA OF TOKYO CAMII
2004年8月13日
テーマ:聖なる三つの月と灯明祭

ムスリムの皆様。

偉大なるアッラーのお慈悲が、最大限に顕れる時があります。日としては金曜日、月としてはラジャブ月、シャーバン月、そしてラマダーン月が、その観点から価値ある時とされます。


イスラーム世界、そしてムスリムたちが三つの聖なる月として重きを置いている、ラジャブ・シャーバン・ラマダーンの月々がもたらす雰囲気の中に私たちは入ろうとしています。8月17日火曜日に、ラジャブ月が始まります。


聖ムハンマド(彼の上に平安あれ)は、これらの月において通常よりも多く、イバーダをされました。「わが主アッラー、ラジャブ月、シャーバン月を神聖なものとして下さい。私たちをラマダーン月に至轤ケてください。」とドゥアーされました。私たちもムスリムとして、アッラーの使徒(彼の上に平安あれ)のこのドゥアーを何度も行なわなければなりません。


兄弟姉妹の皆様。

この三つの月は、私たちが生きるこの世界での、重くつらい仕事によって息が詰まりそうになっている私たちの魂を休息させ、アッラーの豊かなお恵みのもとに逃れる為に重要な時期です。この月に行なわれる祈願、ドゥアー、良い行い、素晴らしい事柄、分かち合われた喜び、そして悲しみの対価が豊かに与えられるでしょう。ガーフィル章第60節においては次のように啓示されています。


「それであなたがたの主は、仰せられる。『われに祈れ。われはあなたがたに答えるであろう。だがわれに仕えるのに高慢な者たちは、必ず面目潰れの中に地獄に陥るであろう。』」


また集団章第54節では「あなたがたは懲罰が来る前に、主に悔悟して帰り、かれに服従、帰依しなさい。その(懲罰がやって来た)後では、あなたがたは助からない。」と仰せられています。


ムスリムの皆様。

これから始まるラジャブ月の最初の金曜日の夜はレガーイブ・カンディリ、灯明祭です。この夜に行なうべき最も重要な私たちのつとめは、我執を把握し、精神的、物質的側面から自分たちを見直し、それまでの生き方を振り返ることです。精神と物質の均衡が、物質の方に傾いた形で崩れてしまっていて、個人や社会の間の無理解がこの世界に悪影響を及ぼしていて、そして英知の代わりに武器がものを言うこの現代において、人の魂を深い悲しみから守るべく行なわれる我執の掌握は、私たちの個性を根本的に形成する徳というものの喪失から私たちを救ってくれます。

 

イスラームの教えが奨励する、我執を見つめなおすということが忘れられ、あるいは放棄された場合、人の存在はその価値を失います。なぜなら人の価値を形成するものが失われることになるからです。その時、不正、逸脱、残虐行為、暴圧といったものが広まるでしょう。その当然の結果として、人々の間の関係においても、無慈悲、自己中心的、同情心のなさ、というようなマイナスの感情が起こります。これらは、人類の未来という観点から、大きな災いです。


この聖なる三つの月、そして灯明祭によって、あやまちをただし、私たちが宗教上の任務を果たすことの妨げになる要因である現世への執着を放棄し、アッラーとその使者(彼の上に平安あれ)への愛情と共にイバーダを行ないましょう。精神世界を正しいものに対して開放し、人類の幸福と平安の為に努めましょう。


これから訪れる聖なる三つの月、そして灯明祭を祝福し、これが良いものをもたらすこと、人々に平安と平和をもたらすことをアッラーに祈ります。今日のフトバを、集合章第18節によって締めくくりたいと思います。「あなたがた信仰する者よ、アッラーを畏れなさい。明日のために何をしたか、それぞれ考えなさい。そしてアッラーを畏れなさい。本当にアッラーは、あなたがたの行なうことに通暁なされる。

 

 

東京モスクへ戻る

 

 

前のページへ

次のページへ