東京モスク・金曜礼拝のホトゥバ

 

 

 
FRIDAY KHUTBA OF TOKYO CAMII
 

2004年5月28日
テーマ:預言者ムハンマド(S.A.V)の模範としての生き方

ムスリムの皆様。
神からの啓示の、最後であり完成をもたらす輪であるイスラームを、そして預言者ムハンマド(かれの上に平安あれ)の人類へのメッセージを正しく理解すること、積極的な形での紹介、愛情の元に集い、統一や一体化のうちにあること、愛や平和に満ちたメッセージを伝えることが、常にも増して今の私たちには必要なのです。なぜなら、人間の尊厳、名誉にふさわしくない行為、状況が見られ、苦痛や困難や涙が途切れることのない現状は、現在において、アッラーの使徒(かれの上に平安あれ)が人類にもたらされた価値あるものをいっそう必要としているということを示すものであるからです。

ムスリムの皆様。
神聖な生誕から1477年目にあたるこの年に、聖ムハンマド(かれの上に平安あれ)を理解すること、アッラーの使徒が示された重要な事項を完全に理解することは、私たちの人生の道程を照らすたいまつになるからです。聖ムハンマド(かれの上に平安あれ)が人々に教えられたアッラーのお言葉、クルアーンの普遍的なメッセージ、その模範的な人柄とその徳性は、これらの事柄の基本事項です。預言者章第107節においてアッラーは「われは只万有への慈悲として、あなたを遣わしただけである。」と、また筆章第4節においては「本当にあなたは、崇高な徳性を備えている。」と仰せられておられます。

ムスリムの皆様。
聖ムハンマド(かれの上に平安あれ)を模範とするということは、過去に戻ること、過去に埋もれることではありません。模範とするということはすなわち、あるべき形で理解し、愛し、人々の平安と幸福の為に行なわれた呼びかけを現在においても生かし、自分たちの生き方に反映させることなのです。聖ムハンマド(かれの上に平安あれ)は、世紀を超えたところから、次のように呼びかけられておられます。

「アラブ人は、アラブ人でない者よりも優れているわけではなく、アラブ人でない者がアラブ人よりも優れているわけでもない。なぜなら全ての人々は聖アーデムの子孫であるからだ。そして聖アーデムは土から創造された。」このような表現で、人類が兄弟であることを示され、そして愛情を教えられておられるのです。

      
ムスリムの皆様。
アッラーの使徒の模範的な徳性とはクルアーンであり、その生はクルアーンの実践でした。だから、部族連合章第21節において、この件について「本当にアッラーの使徒は、アッラーと終末の日を熱望する者、アッラーを多く唱念する者にとって、立派な模範であった。」というメッセージが示されているのです。

預言者たちの王の生涯は、立派なもので満たされたものでした。なぜならこのお方は決して誰をも傷つけられることなく、誰かを蔑視したり、我欲の為に復讐をされたりすることもありませんでした。広い許しと寛容さの持ち主であられ、その心に憎悪や復讐の念を抱かれることもありませんでした。ムスリムではない人の葬儀においても、アッラーのしもべであるという考えから敬意を示され、起立をされた預言者であられたのです。

預言者ムハンマド(かれの上に平安あれ)は、人間にとって慈悲の預言者であられました。アッラーの創造である、ということから被造物を愛され、敬意を示される預言者でした。聖ムハンマド(かれの上に平安あれ)が預言者として遣わされたことはアッラーの慈悲なのです。この徳性のもと、預言者は次のようにおっしゃられたのでした。「人々に慈悲を示さない者にはアッラーも慈悲を示されない。」

善良な人がよい感情と共に、悪い人たちもまた悪い感情と共に思い起こされることを考えるならば、善良であること、良い行いをし続けることが私たちの特性となるべきなのです。

 

 

東京モスクへ戻る

 

 

前のページへ

次のページへ