東京モスク・金曜礼拝のホトゥバ

 

 

 
FRIDAY KHUTBA OF TOKYO CAMII
 
2004年2月13日
テーマ:イスラームと合法な利益

ムスリムの皆様。

イスラームの教えは、人間にこの世とあの世における幸福を獲得させる基本に満ちた、生の体系です。労働や、合法な利益が、ファルドとして認識されているイスラームにおいては、人が他者に依存せずにその生を送ることができることは、イバーダと同程度に神聖な振る舞いとされています。


イスラームは、利益を手にする事に関して、重要な基礎知識となる合法的原則を定めつつ、非合法な利益については厳しく禁じています。


婦人章第29節においては、「信仰する者よ、あなたがたの財産を、不正にあなたがたの間で浪費してはならない。だがお互いの善意による、商売上の場合は別である。」とされ、不正な利益が禁じられたものであることが明らかにされています。


ムスリムの皆様。

安定した社会を形成することを目標とするイスラームの、偉大なるアッラーの使徒(かれの上に平安あれ)のハディースでは、「どういった収益が最も適法で、きれいなものとされるのですか。」と尋ねた者に対し、「人の手による働き、そして偽りのない、合法的な商売によって得られる利益である。」と答えられておられます。そして、「誰も、手による労働以上に清い利益は得ない。」ともおっしゃられ、合法的な利益の重要性を示されたのでした。


ムスリムの皆様。

イスラームの教えにおいて基本的、かつ本来のものとされている利益を得る手段は、労働です。だから、働かず、非合法的手段で利益をえることは絶対に避け、その利益がどこからどういう風にもたらされているのかということにも注意しなくてはなりません。なぜなら、不注意のうちに手にした利益は、他の非合法な利益への扉を開くものとなり、これは社会の安定を形成している他者への配慮、社会への奉仕、助け合いといった本来の人間的な感情がその社会で欠損してしまうことへの原因となるからです。


牝牛章第168節においては「人びとよ、地上にあるものの中で良い合法なものを食べて、悪魔の歩みに従ってはならない。」と、また食卓章第88節では「アッラーがあなた方に与えられた良い(清潔で)合法なものを食べなさい。あなたがたが信じているアッラーを畏れなさい。」と掲示されています。聖ムハンマドも、ハディースで、「誰であれ、手を動かし、額の汗とともに手にした合法的なものを食べ、それによって家族を養えば、アッラーはその人に満足されつつ夜を過ごされたのだ。」とおっしゃられています。


ムスリムの皆様。アッラーとその使徒(かれの上に平安あれ)の、この神聖なるご命令に従い、合法的手段によって利益を得て、自分たち、そして家族のメンバーが非合法的なものを口にすることがないようにし、またこの件に関して十分な注意を払いましょう。 勤勉であること、生産活動を行うこと、合法的に利益を得ること、浪費を行わないこと、人の権利と法に敬意を払うこと、これらはムスリムの基本的な義務のうちに数えられるものです。なぜなら、ただこれらによって人間は信用と安定に満ちた環境を形成することができるからです。

 

 

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