イスラーム概説

 

 神の唯一性への信仰

 
イスラーム教徒は神が唯―であると信じます。その神の名はアッラーです。神には始まりも終わりも考えられません。また神と、人間を含むすべての被造物の間には類似はありません。神は産みも産まれもせず、いかなる欠陥もなく、すべてにおいて完全であられます。神は死せるものではなく生きておられます。その力は全てに及び、力の及ばないものは何―つありません。

 

すべてを知り、知らないものひとつもありません。聞き、見られますが、その聴視の聞は私たちのそれと同じではありません。万事を望まれるままに行うことがおできになり、その御心の実現を妨けることは誰にもできません。「なれ」と命じればすべてが成り立ち、「なくなれ」と命じればすべてがその瞬に消え失せます。宇宙の全ての存在を無から創造されたのはアッラーであられます。生かすのも殺すのも、生育に必要なすべてのものを与えてくださっているのもアッラーであられます。

アッラーはなにものも必要とせず自存されます。しかし他のすべてのものは彼を必要とします。アッラーは特定の場所、方向、時間によって限定されることなく、超越的に存在されます。その存在や属性は比類なく、いかなるものとも共有されません。アッラーは唯―なる神であられるので、その同類が存在すると考えることは最大の罪であり、許すことのない罪となります。それ以外の罪については、神はお望みのままに許されます。アッラー以外のものには、たとえ部分的であれ神性はありえません。

信者と神の間には、媒介者としていかなるものも入ることはできません。聖職者という階級や集団はイスラームに存在しません。預言者でさえ神と信者の間に入ることは許されません。預言者は神の代理ではありません。彼らはただ神から授かった啓示を人間に伝える役割を果たしたに過きません。この伝達者として使命以外には他の人間との違いはないのです。彼らも他の人間と同様に神に対して責任を負っています。人間は、神のお喜びとお許しを得るために、無媒介に直接的に神を崇拝し、神に祈りを捧げるべきです。

偉大なるアッラーはクルアーンの第112「純正」章弟1-4節において次のように命じられます。 「(ムハンマドよ)言え、かれはアッラー、唯―なる御方であられる。アッラーは、自存され、産みも産まれもなさらず、彼に比べうる、何ものもない。」

 

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