|
信仰の条件の一つが、アッラーの書を信じることである。
アッラーは僕たちに命令や禁止事項を、預言者たちを介して下された書で、教えられている。人々はこれらの書のおかげで真実を知り、輝きを与えられたのである。アッラーは使徒や預言者たちに、これらの書を啓示によってもたらされた。その為、ここで簡単に啓示について述べたいと思う。
啓示(ワヒー)とその分類
啓示(ワヒー)とは、アッラーが預言者たちに、望まれることを特別な形でお知らせになることである。クルアーンでは、啓示について次のように記されている。
「アッラーが、人間に(直接)語りかけられることはない。啓示によるか、帳の陰から、または使徒(天使)を遣わし、かれが命令を下して、その御望みを明かす。本当にかれは、至高にして英明であられる。」41章26節
この節において啓示は三つに分類されていることが確認できる。
ア) イルハーム1アッラーは・お望みのことをその僕(預言者)の心に直接、瞬時に与えられる。これを、「ワヒイ・ハフィッユ」、秘められた啓示、あるいは言葉にされない啓示、と呼ぶ。預言者ムハンマドの、クルアーン以外で「アッラーはこのようにおっしゃられる」というお言葉が、この種の啓示である。
「ハディース・クドゥスィー」(聖なるハディース)、と呼ばれるものだ。この場合、その内容はアッラーから伝えられたものであり、それをご白身の言葉で表現されているのである。
イ) 書物によって1この方法において、預言者は何かを見ることなく、白ら1干下された言葉を聞く。預言者ムーサーは、トゥール山で木陰に座っている時、白らに下された啓示を聞いたのであった。
ウ) 天使によって1天使ジブリールが預言者にもたらした啓示である。これを、ワヒイ・マトゥルウ、唱えられ、言葉としてもたらされた啓示、と呼ぶ。啓示のうち最も崇高なものがこれだ。その為、啓示というとこの種の啓示が思い起こされる。クルアーンは預言者ムハンマドに、このようにして下された。つまり、クルアーンは言葉という形で、下されたのである。
啓示を伝えた天使ジブリールは時として人間の姿で預言者ムハンマドのもとにやってこられ、アッラーのご命令を伝えた。これ以外の啓示の一種として、アッラーは望まれたことを預言者たちに夢として知らせる。預言者イブラーヒームの息子イスマイールが犠牲として捧げられるということも、このようにして伝えられたのである。
預言者ムハンマドも預言者としての初期の頃にはこの形で啓示を受けられた。啓示は預言者のみを対象とする。それ以外の者に啓示が下されることはない。アッラーの友とされる僕たちに時折もたらされるアッラーの
意と啓示を混同してはならない。この二つは異なるものである。啓示によって預言者に伝えられるものは絶対であり、それに従うことは預言者の義務である。それをそのままf云える責任を負っている。
アッラーの友である僕たちにもたらされる霊感はこれとは異なる。啓示のようにはっきりしたことを伝えるものではないからだ。アッラーから下されたことが確実であるクルアーンやスンナに適応している霊感にそれを受けた者は従うことができるが、他者にとってそれに従う義務はない。クルアーンとスンナに合致しない霊感に関しては、それを受けた者でさえ従ってはならない。何故なら、宗教の基本、根本はクルアーンとスンナである。これらに反するような霊感は、証拠でも、従うべきものでもない。
 
|