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ユーフラテス川のほとりで、たたずむ少年。
泉から湧き出るひとしずくの水。
純粋故に、にごることを知らないひとしずくの水。
透きとおった水も汚れた水と混ざればにごってしまう。
果たしてそうなのだろうか?
一滴の水が、いつしか広大な大洋となることもある。
そうして、汚れた水も、純粋な大洋の中で、安らかな水になることもある。
皆さんに「こわれた壺」からの抜粋をお届けいたします。
語られている方は、今重い病にかかっています。
でも、一滴の純粋な水は今でもユーフラテス川を流れつづけています。
その純粋なひとしずくが、ユーフラテスの泉に再び戻れますように・・・
昔々ユーフラテス川のほとりに、民衆から慕われたスルタンがおり、ひびの入った壊れたつぼで水を汲み、愛するスルタンに捧げた人がおりました。もともと水源そのものがスルタンの所有だったのですが、このこわれた壺では、なかなか水をすくい上げることができません。それでも、一生懸命水を汲もうとした貧しい人のお話が伝えられています。
「こわれた壺」はその話に因んでいます。
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